新型コロナウイルス感染を防ぐ5つの予防対策を紹介
2020年、流行している新型コロナウイルスによる感染症。ワクチンがないので誰もが感染する可能性があり、集団感染の恐れがある非常に恐ろしい感染症です。
世界規模のパンデミックに対し、不安な気持ちを抱きながら日々の生活を送っている方は多いでしょう。
この記事では、新型コロナウイルス感染症にはどのような症状があるのか、感染経路はどこなのかなどの基本的な情報から、自宅や外出先で簡単にできる予防対策を5つご紹介しています。
ひとりひとりが新型コロナウイルスについてもっと詳しく理解して、自身の感染予防や感染拡大を防ぐことを意識し、予防対策に取り組んでいくことが大切です。
ぜひ参考にしてみてください。
新型コロナウイルスについて
人や動物の間で感染症を引き起こす新型コロナウイルス。感染しているうちの4%の人が集中治療室で人工呼吸器や治療が必要であり、発症して数週間で亡くなる方も多くいます。
まずは新型コロナウイルスの基本的な情報を理解し、のちほどご紹介する対策に取り組むことをおすすめします。
発症したときの症状
新型コロナウイルスは感染しても約8割の人が無症状のため、無意識で周囲の人に感染を広げている可能性が示唆されています。
- 発熱
- 倦怠感
- 喉の痛み、頭痛、筋肉痛
- 食欲の低下
- 下痢
- 結膜炎
- 味覚・嗅覚の消失
症状がひどくなると息切れや呼吸が苦しくなったり、胸の圧迫感、運動機能の喪失などを起こすこともあります。特に、高齢者・高血圧・糖尿病などの持病をもっている人が重症度や死亡率のリスクが高いことがわかっています。
体のどこから感染するのか
新型コロナウイルスは、目・鼻・口の粘膜から侵入することで感染します。
ウイルスが傷のない皮膚から侵入したり、感染している人の横をすれ違うことで感染することは考えられません。
目、鼻、口の粘膜からは下記の3つの感染パターンが考えられます。
- 感染している人と長時間(15分以上)の会話することにより、咳のしぶきや吐息などに含まれるウイルスが粘膜から侵入して感染
- 感染した人が使用したタオルや食器などを共有したり、手すりやドアノブなどを触った手で無意識に自分の目・鼻・口に触れ、ウイルスが侵入し感染
- 感染した人の咳や吐息に含まれているウイルスが換気が悪く湿度の高い部屋に漂い続け、それを吸い込むことで感染
人は無意識のうちに目、鼻、口の粘膜に触れていると言われています。この3つの粘膜をベースに感染するということを、まずは理解することが大切です。
2つの感染経路
新型コロナウイルスは「飛沫感染」と「接触感染」の2つの感染経路によって感染します。
飛沫感染
人が話した時や、せきやくしゃみをした時に口から出る小さな水滴を飛沫と言います。感染した人の飛沫と一緒にウイルスが放出され、他の人が飛沫が吸い込んでしまい、感染してしまうことを飛沫感染と呼びます。
この飛沫は大気中に放出されると重力に従い地面に落ち、乾燥してやがてなくなってしまうもので、ほとんどの場合約1メートルしか飛ぶことはありません。
接触感染
感染した人がくしゃみや咳を押さえた手で、周りの物に触れてしまうことでウイルスがある程度の時間存在してしまいます。
これを別の人が触れてしまい、無意識に鼻や口に触れてしまうことによって、ウイルスを体内に取り込んでしまい感染症にかかってしまうことを接触感染と呼びます。
人と人が握手したりハグなどで接触して伝染するイメージがされがちですが、実際に人同士でなくても起こりうるので気をつけなければなりません。
自宅や外出先で簡単にできる5つの予防対策
新型コロナウイルスについて理解できたら、感染しないための対策に移りましょう。
手洗いやマスク着用などの基本的な対策以外にも、自宅や外出先で簡単に出来るコロナウイルスの感染予防対策があります。
活用すると未然に防ぐことに繋がるので、ぜひ参考にしてみてください。ではさっそくご紹介していきます。
免疫を強化する
免疫は一度病気にかかったら再度かからない、抵抗ができる生体反応のことです。
身の回りにある細菌やウイルスなどの有害物質を身体から排除するために、ご自身の生活で免疫という防護システムを強化することが大切です。
ストレスがたまったり生活習慣が乱れたりすると、免疫機能は正常に機能しません。免疫が正常に機能するためには、自律神経のバランスを整えることが大切です。
- 適度な運動で免疫機能を高める
- きちんと睡眠をとり、昼と夜のバランスをとる
- 良く笑って免疫をつかさどる細胞を活性化させる
- 体温を温めて免疫機能を高める
- リラックスできる状態を作りストレスをためない
食事・運動・笑顔で免疫を強化して、ウイルスを寄せつけない身体を目指しましょう。
アルコール手指消毒を活用する
新型コロナウイルスは目・鼻・口から体内に侵入します。人は無意識目・口・鼻に触れている頻度が多く、1時間に23回も触れているというデータもあります。つまり3分に1回の頻度で、指先が顔に触れていることになります。
無意識に体内にウイルスを侵入させる恐れがあるので、常に手指を清潔に保つことが大切です。即効性で殺菌力が強く頻繁に使用できるアルコール手指消毒を活用することをおすすめします。
石鹸や流水を使った手洗いと比べると、下記のようなメリットがあります。
- 清潔にするためにかかる時間を4分の1に短縮できる
- 病原体を減少させ、新たな病原体を付着しにくくする
- 石鹸を頻繁に使用することで起きる皮膚炎を防ぐ
- 殺菌力が強い
どこでも持ち歩くことができる、携帯アルコール手指消毒液を持っておくと便利です。
鼻うがいをする
鼻うがいとは、外部から侵入したウイルスやホコリなどの異物を専用の洗浄器具や洗浄液のもとを使用して鼻の中を綺麗に洗い流すことです。別名、鼻洗浄とも呼びます。
海外の発表では鼻うがいは、新型コロナウイルス感染症の症状を軽減させると言われています。また、鼻うがいを継続することで健康で丈夫な鼻の粘膜を保つことができるので、ウイルス感染や病原体から体を守ります。
呼吸することで体内に取り込むウイルスは、鼻腔内、鼻咽腔の付着の確率が高いと言われいます。新型コロナウイルスの潜伏期間は約4〜7日程度と言われていて、ウイルスが鼻腔内で感染が成立して、全身へ感染する前に鼻腔内にとどまっている期間が比較的長いこと予想されます。
全身に広がる前のこのタイミングで鼻うがいで洗い流してしまえば、新型コロナウイルスによる重症化を防ぐことができます。
副作用や服損傷もなく、市販で販売されている鼻うがいようの洗浄器具と洗浄液のもとがあれば、年齢問わず家庭で行える対策ですので、ぜひ生活に取り入れてみてください。
自分自身のウイルス感染を防ぐだけでなく、人にうつさず感染拡大防止にも繋がります。
咳エチケット
職場や学校、電車など多くの人が集まるところは集団感染が起こりやすい場所です。くしゃみ、咳をする際に口や鼻をハンカチなどで押さえる、咳エチケットを実施することが大切です。
- ティッシュで抑えたり肘や腕の内側で抑える
- 他の人から1m以上離れる
- くしゃみや咳をするときは他人に顔を向けない
- 手にくしゃみや咳をした場合すぐに手を洗う
咳やくしゃみをすると、しぶきが2mほど飛びます。このしぶきには病原体が含まれている可能性があり、他の人にうつしてしまったり感染を広げてしまう可能性があります。
咳やくしゃみを手で抑えてしまうと、不徳数多数の人が触る可能性があるものに触れることでウイルスをばらまいてしまう可能性があります。すみやかに手洗いしましょう。
3密を回避する
3密とは、密閉、密集、密接から名付けられた言葉です。
日本で集団感染が起きた場所の共通点を探したとき、この3つが揃っていることが分かっています。感染症にかからないためにも、3つの密を避けることが大切です。
下記が3つの密の具体的な空間です。
- 密閉空間⇒窓がなく換気ができない、換気が悪い
- 密集空間⇒多く人が集まっている、少人数が近い距離感になる
- 密接空間⇒手を伸ばせば接触出来る距離で、会話や共同行為ができる
感染拡大のリスクが高い三密は、屋外でも注意が必要です。
- 人混みを避ける
- 大きな声での会話や歌うこと
- 近距離での会話避ける、マスクをして会話する
激しい呼吸や大きな声を出しながらの運動もできるだけ避ける、距離をとる、マスクをして運動するなどの感染を拡大させない工夫をすることが重要です。
まとめ
新型コロナウイルスの症状や感染経路、身体のどこから感染するかなどコロナウイルスの基本的な情報から、5つの予防対策についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
感染しても症状が軽い人もいれば、高齢者や持病を持っている人の中には重症化の人や命を落とすリスクも高い危険な感染症です。
自分自身が感染しないように意識し、他者にうつさないように行動していくことが感染拡大を防ぐためには必要です。
ひとりひとりがしっかり対策して、苦しいコロナ時代を乗り越えていきましょう。