感染を防ぐ3つのコロナ対策と正しいうがいの手順と効果を紹介
世界的にも流行している新型コロナウイルス。人から人へと感染する危険性の高い感染症として認知されています。
そんな新型コロナウイルスがどんな感染症なのかは何となく理解はできていても、感染を防ぐための正しいコロナ対策は行えていないかもしれません。
この記事では、コロナ対策の重要性と3つの対策、対策の中でご紹介するセルフケアのうがいの正しい手順と効果についてご紹介します。
コロナ対策の重要性
流行している新型コロナウイルスに対して、健康体なら感染してもそこまで重症化することはないと思っている方が多いのではないでしょうか?
まずは、新型コロナウイルスに感染した際の危険性や感染経路などコロナ対策の重要性についてご紹介します。
新型コロナウイルスについてきちんと理解した上で、コロナ対策に移れるようにこれからご紹介する基本情報を参考にしてみてください。
新型コロナウイルスの危険性
新型コロナウイルスは潜伏期間が約5日間(1日〜14日間)と時間が経過しないと判断することが難しく、そのうち発熱、咳、倦怠感、鼻汁などの症状が出始めます。
感染者の中には無症状の人もいますが、新型コロナウイルスは重症化してしまうと、高齢者や持病のある方は肺炎を合併する恐れもあり、肺炎に進展した人の中には、集中治療や人工呼吸を必要とするなど、命に関わる危険な感染症です。
コロナウイルスの感染経路は?
新型コロナウイルスは、主に飛沫感染と接触感染の2パターンの感染経路があり、新型コロナウイルスに感染しないためには、2つの感染経路を把握しそれに合わせて対策をとる必要があります。
飛沫感染
感染者が咳やくしゃみなどをした際に、目では確認できないくらいの小さなつばの粒子と一緒にウイルスが口から放出され、別の人がウイルスが含まれた粒子を鼻や口から吸い込み感染する飛沫感染。
接触感染
感染者が咳やくしゃみを手で押さえた後、その手で周りの物に触れてウイルスが物に付着し、別の人がウイルスが付着した物に触れ、その手で鼻や口を触れることで粘膜から感染する接触感染。
感染の可能性が高くなる場所や物は、密集しやすい電車やバス、多くの人が触れるつり革やドアノブなどが感染経路として考えられます。
対策の重要性
新型コロナウイルスは、2019年末にアジアで発生してから世界にも瞬く間に広がりました。世界的なパンデミックが起きている現在、対策を怠ると今後も急激に感染者が増え、医療崩壊にとどまらず、社会・経済にも影響を与え金融危機に直面する恐れがあります。
ひとりひとりがきちんとコロナ対策を実施することで、自分が感染しない、自分が感染者を増やさないを徹底し、感染者の増加拡大を防ぐことができます。
これからご紹介するコロナ対策をぜひ生活の中に取り入れてみてください。
3つのコロナ対策
新型コロナウイルスの影響は非常に大きく、咳エチケットやマスクの着用など日常的になりつつありますが、細菌やウイルスから自分の身を守り、感染を拡大させないために、ひとりひとりがきちんとコロナ対策をとることが求められています。
これからご紹介する対策も、ベストなタイミングと正しい手順で実施することで、新型コロナウイルスに感染するリスクを最低限に抑えることができます。
それでは、さっそく3つのコロナ対策をご紹介します。
3密を避ける
「3密」は新型コロナウイルスが流行し始めて、非常によく耳にする言葉なのではないでしょうか。
- 密閉:空気が滞りやすい、換気の悪い密閉空間
- 密集:多くの人がぎっしりと密集するような場所
- 密接:手を伸ばすと届く距離で会話や運動を行うこと
上記の3つの密のことを「3密」と呼び、コロナ対策では3密をできるだけ避けること、密な空間・場所・状態を作らないように工夫することが大切です。
- 多くの人が集まる場所はできるだけ避ける
- 部屋をこまめに換気し、空気を入れ替える
- 他人とは最低2mの距離を確保する など
上記のような対策を取ることで、3密を避けることができ、新型コロナウイルスに感染する確率を下げることができます。
頻繁に消毒する
消毒液には大きく分類して、「次亜塩素酸ナトリウム水溶液」と「アルコール」があり、それぞれ用途が異なります。新型コロナウイルスはどこに付着しているか分かりません。ドアノブやてすりなど多くの人が触れる箇所や触れる手は、頻繁に消毒を行うようにしましょう。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、市販の家庭用漂白剤を、0.05%の濃度に薄めて作ることができ、布などにしみこませてドアノブや手すりなどの掃除に使用することができます。
しかし、次亜塩素酸ナトリウム水溶液は人体に有害な物質のため、手指や人体に使用することは避け、掃除をする際は手袋などを活用し、手を保護するようにしましょう。
基本的に、手指や人体の消毒を行う際には「アルコール」を使用しましょう。アルコールにはスプレー・ウェットシート・ジェルなど種類があります。持ち運びが便利な携帯タイプだと、外出した際にも消毒したいときに、きちんと手指消毒することができます。
手洗いとうがいの徹底
手洗いとうがいは新型コロナウイルスの対策に限らず、風邪やインフルエンザなどの感染症対策としても基本的な対策ですよね。感染症対策の基本である手洗い・うがいも正しい手順を守って行うことで、予防の効果が発揮されます。
はじめに、正しい手洗いの手順を紹介します。
- 流水で手をよく濡らし、石鹸でよく泡立てる
- 手のひらをこする
- 手の甲を伸ばすようにこする
- 指先・爪の間・指の間の順に洗う
- 親指と手首をねじり洗う
最後は十分に流水し、洗い終わりには清潔なタオルやペーパータオルで水分をよく拭き取り渇かしましょう。加えて、手洗い後はアルコール消毒も忘れずに行いましょう。
続いて、一般的にうがいと呼ばれる喉うがいの正しい手順を紹介します。
- 口に水を含んで「ブクブク」と少し強めに口の中をゆすぐ
- 再度水を口に含み、上を向いてのどの奥まで「ガラガラ」とうがいをして吐き出す
- もう一度「ガラガラ」うがいを繰り返す
一度のガラガラうがいの目安は約15秒です。喉のうがいを行う前に口の中をゆすぐことで、吸い込んでしまった細菌やウイルスを一度洗い流し、清潔にすることができます。
うがいの効果とコツ
コロナ対策のひとつとしてご紹介したうがいは、食事の前や帰宅時など感染症対策の基本的な対策のひとつですが、うがいの具体的な効果についてご存じでしょうか。
うがいには喉を”ガラガラ”と鳴らす「喉うがい」と「鼻うがい」と呼ばれる鼻の中を洗浄するうがいの2種類があり、それぞれうがいの効果の違いと、より効果を高めるためのコツがあるのでご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
喉うがいの効果
先ほどコロナ対策としてご紹介したように、正しい手順でうがいを行うことは、新型コロナウイルスの予防の効果を高めるとともに、他にも以下のようなさまざまな効果をもたらしてくれます。
- 口腔内の洗浄
- 口臭予防
- 乾燥による口腔内のネバツキの解消
- 喉に付着した細菌やウイルスを洗い流す
- 喉に潤いをもたらす
喉に潤いをもたらすことで、異物を痰とともに排出する機能をもつ「繊毛」という毛の運動を活発にさせることができたり、口の中が乾燥することで起こりやすい口臭や口内炎を予防する効果も期待できます。
鼻うがいの効果
鼻うがい専用の洗浄器と洗浄液のもとを使用し、鼻の中を綺麗に洗浄する鼻うがい。鼻水や鼻づまりなどの解消に効果があるため、鼻の不調時によく用いられるうがい法です。
鼻うがいには、下記のような効果があります。
- 侵入したホコリ・細菌・ウイルスなどの異物を洗い流す
- 花粉症などのアレルギー対策
- 後鼻漏や副鼻腔炎などの疾患予防
- 丈夫で健康な粘膜を作る
鼻うがいは、鼻の粘膜に付着した細菌やウイルスを、体内に取り込む前に洗い流すことで、未然に新型コロナウイルスの感染を防ぐと同時に、インフルエンザや花粉症などのさまざまな病気の予防や、アレルギー性鼻炎や疾患の症状の緩和にも効果的です。
効果を高めるためのコツ
うがいをする際は正しい手順で行うことも大切ですが、うがいの効果を高めるコツは、タイミングと回数に気をつけることです。意識することで実感できる効果も変わってきます。
下記のタイミングでうがいを行うと効果を高めることに繋がります。
- 外から帰ってきたとき
- 人混みに揉まれたとき
- 喉のイガイガが気になるとき
- 口腔内・喉・鼻腔内の乾燥が気になるとき
鼻うがいは慣れてくるとスッキリした爽快感から癖になってしまう人もいますが、やり過ぎてしまうと、反って鼻水中の大切な保湿成分まで洗い流してしまったり、中耳炎になってしまう恐れもあります。鼻うがいは1日1〜2回程度行うようにしましょう。
まとめ
コロナ対策の重要性と3つの対策、うがいの正しい手順や効果についてご紹介しました。
ひとりひとりが新型コロナウイルスと向き合い、一般的なコロナ対策も正しい知識をもつことで、コロナ対策の効果を高め、感染を抑えることに繋がります。
また、その中でも今回ご紹介したセルフケアである、「喉うがいや鼻うがい」は癖付くまでは忘れてしまったり、めんどくさいと思う方もいるかもしれませんが、習慣化すると逆にうがいをしない方が気持ち悪く感じるようになります。
うがいを習慣化することはコロナ対策にとどまらず、さまざまな効果が期待できますので、ご紹介したコロナ対策に加えてぜひ生活の中に取り入れてみてくださいね。