痛みのでない鼻うがいのやり方でアレルギー性鼻炎の症状を軽減!

アレルギー性鼻炎が起こると、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状に悩まされ、できるだけ早くつらい症状から解放されたいと思いますよね。

鼻うがいは、アレルギー性鼻炎など鼻の病気の症状を軽減できるセルフケアとして知られており、生活への取り入れやすさから注目され始めています。

実際に痛みのない鼻うがいを行ってみると、つらかった症状が軽減され、爽快さと気持ちよさを得られ何度でも試したくなります。

しかし、いざ試しに鼻うがいを行ってみると難しく感じたり、痛みを感じてしまう場合があります。

そのため、痛みのでない正しい鼻うがいのやり方を知っておくとがとても大切です。

本記事では、アレルギー性鼻炎にお困りの方に向けて痛くない鼻うがいのやり方に加え、鼻の洗浄を行うときに必要な3つの知識についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

痛みのでない鼻うがいでアレルギー性鼻炎の症状を軽減しよう

アレルギー性鼻炎のつらい症状を軽減するために、痛みのない鼻うがいのやり方をきちんと学び生活のなかに取り入れるようにしましょう。

ここでは、痛みのない鼻うがいのやり方を詳しくご紹介します。

痛みのない鼻うがいのやり方
鼻うがいをするためにはいくつか準備するものがあります。鼻うがいに必要な道具は薬局やドラッグストアで購入できるので、まずは市販されているものから使用していきましょう。
準備するもの
• 洗浄器具
• 塩と重曹が添加されている洗浄液のもと
• 一度沸騰させた36℃前後のぬるま湯200〜300cc
• タオル

洗浄器具はタイプがたくさんあるので、自分に合ったものを選ぶことができます。子供用の小さいタイプも販売されているので、お子さんがいらっしゃる方は一緒に揃えてもいいかもしれません。

アレルギー性鼻炎は年齢を問わず誰でも発症する可能性のある鼻の病気です。また、風邪やインフルエンザなどの病気にも鼻うがいは予防として効果が期待できますので、いつでも使えるように準備しておくとよいでしょう。

洗浄器具を揃えるのが面倒に感じるかもしれませんが、使い方も簡単で手入れの手間もかからないので、正しい鼻うがいをするためにも用意しておきましょう。
鼻うがいのやり方
鼻うがいに必要なものを準備したら、以下のような手順で鼻の中をきれいに洗浄します。

• ぬるま湯200〜300ccに洗浄液のもとを入れてしっかりと溶かす
• 洗浄液が完成したら洗浄器具に入れて鼻の穴にノズルを差し込む
• 斜め下を見ながら、洗浄液がゆっくり流れ込むようにして洗浄器具に力を入れる
• 「あー」と声を出し、しっかりと洗い流す
• 2回ほど洗浄液を流し込んだら、反対の鼻も同様に洗浄する

洗浄液をしっかり流し込むことで、鼻の中に侵入した花粉・ホコリ・ハウスダストなどを取り除くことができます。

さらに鼻の奥に位置する上咽頭は、ウイルスや細菌などの病原体が溜まりやすく、粘膜に付着し感染すると重い病気を発症することがあります。しかし、鼻うがいは上咽頭も洗うことができます。

上咽頭を洗わないと風邪やインフルエンザなどの対策は不完全だといわれているので、鼻うがいをウイルス感染対策として生活に取り入れるとよいでしょう。
生理食塩水の作り方
先ほど市販の洗浄液をおすすめしましたが、鼻うがい用の「生理食塩水」は自宅で作ることができます。

特別なものを用意することがないので簡単に作ることができ、市販の洗浄液のもとがなくなったときは、これからご紹介するレシピを参考に生理食塩水を作るとよいでしょう。

準備するもの
• 水1リットル
• 食塩9g

生理食塩水の作り方
• 水1リットルをしっかり沸騰させる
• 沸騰したお湯が体温(36℃前後)ほどまで下がったら食塩9gを入れて溶かす

洗浄液を鼻に流し込んだときに痛みを感じないようにするには、体液と同じ塩分濃度の生理食塩水を作ることが重要です。

市販されている洗浄液のもとには、塩化ナトリウムと重炭酸ナトリウムが調合されているので、適量のお湯に入れて溶かすだけで体液に近い洗浄液が完成します。

水と食塩で作る生理食塩水も、上記のレシピで作ると体液と同じ塩分濃度の洗浄液を作ることができます。

自宅で生理食塩水を作ると費用を抑えられるメリットがありますが、きちんと作るには少し手間がかかるので、面倒な方は市販の洗浄液のもとを揃えるとよいでしょう。
鼻うがいはアレルギー性鼻炎以外の病気にも効果がある
鼻うがいはアレルギー性鼻炎に悩んでいる方にとって、症状を軽くすることができる役立つセルフケアですが、実はさまざまな鼻の病気や症状にも効果が期待できる予防策として知られています。

鼻うがいはアレルギー性鼻炎以外にも、次の病気や症状に効果があります。

• 慢性上咽頭炎
• 慢性副鼻腔炎(ちくのう症)
• 睡眠障害
• 後鼻漏
• 風邪やインフエンザ
• 新型コロナウイルス
• 鼻の不快感や違和感

現在、世界で大流行している新型コロナウイルスの感染予防としても鼻うがいは注目を集めています。

新型コロナウイルスもインフルエンザや風邪と同様に、鼻の中にウイルスが侵入し感染することで症状が現れるので、鼻うがいで病原体を取り除き感染防止に役立てることが可能です。

鼻うがいに必要な3つの知識

痛みのない鼻うがいのやり方ついてご紹介しましたが、ここからは「鼻うがいに必要な3つの知識」についてご説明します。

鼻うがいを行うときにはいくつか注意事項があり、間違った鼻の洗浄をしてしまうと痛みが伴ったり、中耳炎が起こったりする恐れがあるため注意が必要です。

また、鼻うがいは適度な回数と使用する洗浄液の量、鼻うがいをする上でおすすめのタイミングもあるので一緒にご紹介します。

まだ鼻うがいの経験がない方は「難しいかも……」と感じるかもしれませんが、何度か繰り返すことでやり方を覚えて気軽に取り組めるようになるので、まずは実践して慣れて安心して習慣化してみてください。
中耳炎を起こす可能性のあるやり方
鼻うがいをしている最中、鼻うがいを終えた後の両方で気をつけるやり方があります。

以下の行動に注意しながら、鼻の洗浄を行いましょう。

• 大きく顔を上げて洗浄液を流し込んでしまう
• 洗浄液を流し込んでいるときに唾を飲み込んでしまう
• 鼻うがいをした後に、強く鼻をかんでしまう

上記のやり方で鼻うがいをしてしまうと耳と鼻や喉をつないでいる「耳管」を通って洗浄液が流れ込むことがあります。

洗浄液が耳に流れ込むと、中耳炎を起こす恐れがあるので上記の3つの行動は避けるようにして鼻うがいを行いましょう。

とくに初めて鼻うがいをする方は、洗浄液が鼻に流れてくる違和感から喉や鼻付近に力が入ることがあるので、最初は無理をせず徐々に慣れていきましょう。
痛みが伴うやり方
鼻うがいは「痛い」といったイメージがありますが、痛いのはやり方が間違っているからです。正しい鼻うがいを行えば痛みは出ずさっぱりとした爽快感を得られます。

上記でもご紹介したように、痛みのない鼻うがいをするには「準備するもの」と、基本的な「鼻うがいのやり方」があります。

次のやり方は痛みを伴う行動なので、注意しましょう。

• 真水や水道水で鼻うがいをしてしまう
• 洗浄液を流し込む水圧が強すぎてしまう
• シャワーで鼻の中を洗ってしまう

真水や水道水には食塩が含まれていないので、必ず痛みが伴います。
ご紹介した方法で生理食塩水を作り鼻うがいに使うようにしましょう。

鼻の中に洗浄液を流し込むときに洗浄器具を強く押しすぎると、自然と水圧も強くなるので、丁寧に優しく押すように心がけましょう。
鼻うがいをする回数と洗浄液の量を増やさない
鼻うがいに慣れてくると、きもちのよい感覚が得られるので何度でも鼻の中を洗浄したくなります。

さらに、鼻うがいの効果を上げようと、鼻うがいの回数を増やしてしまおうと考えてしまうかもしれません。

しかし、鼻うがいの回数を増やしすぎると、鼻の中の粘膜を傷つける恐れがあるため、注意が必要です。

鼻うがいは1日に2回程度がベストです。

鼻うがいをするおすすめのタイミングは就寝前と、起床後の2回です。日常生活を送っていると自然と鼻の中には、花粉やホコリ、ハウスダストが侵入し溜まっていきます。

1日かけて鼻の中に溜まった花粉やホコリ、ハウスダストを寝る前に洗い流すことで深い眠りにつくことができます。

さらに、睡眠中でも鼻水は作られているので、朝起きてすぐに鼻うがいをすることで、鼻に溜まった鼻水が取り除かれスッキリとした目覚めになるでしょう。

生理食塩水は雑菌の繁殖を防ぐために作り置きはせず、鼻うがいをするたびに作るようにしてください。
まとめ
本記事では、アレルギー性鼻炎にお困りの方に向けて痛くない鼻うがいのやり方、鼻うがいに必要な3つの知識についてご紹介しましたが、参考になりましたでしょうか?

アレルギー性鼻炎は、子どもから大人まで年齢を問わず誰でも発症する病気です。くしゃみや鼻水、目のかゆみといった代表的な症状から、睡眠不足、倦怠感なども起きる恐れがあります。

放っておくと生活に支障が出始めるので、そうなる前に鼻うがいを行って症状を軽減させていきましょう。

鼻うがいの洗浄器具と洗浄液のもとは、子どもに合う小さいタイプから、多くの容量を必要とする方に合ったタイプもあるので、気軽に揃えることができます。

正しい鼻うがいのやり方で鼻の中をきれいに洗浄し、快適な暮らしができるように生活の習慣として取り入れてみてくださいね。

関連記事一覧