インフルエンザ対策5選と免疫力を上げる方法を紹介
寒い時期に流行する病気といえば「インフルエンザ」が思い浮かびますよね。
インフルエンザウイルスに感染すると、普通の風邪に似た症状が現れますが、高熱や倦怠感、食欲不振など強い症状も現れます。
さらに、肺炎、気管支炎などの合併症も引き起こす恐れがある注意すべき病気の一つです。
インフルエンザウイルスの感染経路は主に2つで、「飛沫感染」と「接触感染」があり、どちらも鼻や口、目からウイルスが侵入することで感染が広がります。
インフルエンザウイルスの侵入・感染を防ぐには、日常生活でできる対策を習慣化することがとても大切です。
本記事では、日常生活でできるインフルエンザ対策5選と、免疫力を上げる方法についてご紹介します。
おすすめのインフルエンザ対策5選
インフルエンザの感染予防の基本はワクチン接種です。
毎年、インフルエンザが流行する前にワクチンを接種することで、感染する可能性が低くなり、さらに発症したしても重症化を防ぎます。
しかし、ワクチンを接種していたとしても、必ずしもインフルエンザウイルスに感染しないわけではないので、普段の生活の中で対策を取り入れて予防を心がけることが大切です。
ここでは、普段からできるインフルエンザ対策5選をご紹介します。
マスクを着用して飛沫感染を防ぐ
外出時には、マスクを持ち歩くことを心がけましょう。
マスクを着用することで、飛沫による感染を防ぐことができます。
また、マスクを着用することは自分が感染することを防ぐだけではなく、周囲の人への感染拡大を防止することにもつながります。
さらにマスクの予防効果を高めるために「除菌・抗菌スプレー」を拭きかけてウイルスの除去、増殖を抑制する対策を取ることもおすすめです。
マスクの表面にはウイルスが付着することがあり、知らず知らずのうちにウイルスが手に移り感染してしまうこともあります。
長時間マスクを着用するようであれば、除菌・抗菌スプレーも一緒に持っておくようにしましょう。
手洗いでウイルスを撃退する
インフルエンザ対策の代表と言えば、手洗いとアルコール消毒による予防です。
インフルエンザは飛沫感染だけではなく、ウイルスがついた手で鼻や口などを触り、そこから感染する接触感染もあります。
厚生労働省の報告では、石鹸を使って30秒間しっかり指先から手首の隅々まで揉み洗いし、15秒以上流水で手を洗い流すと、手に残るウイルスの数を0.01%程度にまで下げることができるといった発表がされています。
石鹸を使わず流水で手洗いするだけでも、手に残っているウイルスの数は約1%まで下げることができますので、感染防止のために手洗いを心がけるようにしましょう。
アルコールはインフルエンザにダメージを与え、感染力を弱める効果があるので、手洗い後にはアルコール消毒することもおすすめです。
手洗いがすぐにできないという場合には、アルコール消毒だけでも行っておくとよいでしょう。
人混みの多い場所を避ける
インフルエンザは人から人へと感染します。人が多くいる場所にいれば、感染する可能性は必然的に高くなります。
実はインフルエンザウイルスに感染しても、必ずしも重症化するわけではありません。「鼻水や喉は痛むけど発熱はしない軽症例」や、症状が全くない「無症状性感染」の方も多くいるといわれています。
症状が出ていなければ自分が感染していると自覚ができず外出してしまうので、繁華街や人混みへの不要不急の外出は避けるようにしましょう。
外出するときには、マスクの着用を忘れないように心がけてください。
室内は適度な湿度を保持する
室内の乾燥を防ぐために加湿器や霧吹きミスト、お湯を沸かしてしっかりと加湿をしましょう。
インフルエンザや風邪などのウイルスは乾燥を好みます。
ウイルスは常に空気中をふわふわと浮かんでおり、室内の空気が乾燥しているとより浮きやすく活動が活発になります。
さらに、空気が乾燥していることで鼻や喉の気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザに感染しやすくなるため注意が必要です。
室内の湿度は50〜60%に保つようにすると感染リスクが下がるといわれており、十分に加湿されていると、浮かんでいるウイルスが水分を含み重さに耐えきれず床に落ちます。
加湿されていると鼻や喉の乾燥も防ぐことができますので、室内の湿度もしっかり保つようにしましょう。
鼻うがいと喉うがいをしてウイルスを除去する
インフルエンザウイルスは鼻や喉から侵入し、それぞれの粘膜に付着することで感染します。
インフルエンザの潜伏期間は1〜3日ほどで、潜伏期の後に突然さまざまな症状が現れます。
そのため、インフルエンザウイルスの感染を防ぐためにも、鼻うがいと喉うがいを毎日の習慣化にすることがとても重要です。
喉うがいは誰もが経験したことがある喉をガラガラとうがいをすることですが、鼻うがいを経験したことがある方は多くはないかもしれません。
鼻うがいは鼻の中に洗浄液を流し込み、侵入したウイルスを除去する対策です。
鼻からウイルスが侵入すると、鼻の突き当たりにある上咽頭という部位の粘膜に付着し感染します。
上咽頭に付着したウイルスを除去できる対策は鼻うがいが有効といわれており、毎日2回行うことで感染する可能性を減らせます。
一般的に鼻うがいは「痛い」「つらそう」といったイメージをお持ちの方が多くいらっしゃいますが、実際に鼻の洗浄をしてみると「気持ちいい」「リフレッシュできる」といった体験ができるので、ぜひ鼻うがいを行ってみてください。
市販されている鼻うがい用の洗浄器具と洗浄液のもとを使うと、すぐに始めることができるので、まずは購入して鼻の洗浄を行いつつ、喉うがいも忘れずに毎日の習慣として行っていきましょう。
病気を起こしやすい人は「免疫力」が低下している
免疫力とは、ウイルスなどの病原体から体を守る防御能力のことです。
免疫力が低下している人は、インフルエンザや風邪など、ウイルスが体内に侵入したとしても撃退する力がないので感染しやすくなります。
現代社会の生活は免疫機能が正しく働かない要因が増加しており、病気にかかりやすくなっているのが現状です。
生活を見直し免疫力を低下させないことで、インフルエンザなどのウイルスが体内に侵入したとしても感染せず、撃退することができます。
ここからは、免疫力が高める方法についてご紹介します。
しっかりと睡眠を取る
「睡眠時間が短い」「夜中に必ず目が覚める」といった睡眠の乱れは、メラトニンという睡眠に関わるホルモンが十分に分泌されない状態になります。
メラトニンは、免疫力を上げる機能と強い抗酸化特性を持っており、メラトニンが不足することで、免疫力が低下しウイルスに感染しやすくなるので、睡眠不足の方は注意が必要です。
免疫力を上げるために「6時間以上の睡眠」と「質の高い睡眠」を意識してしっかりと睡眠を取るように心がけましょう。
体を温める
体温が上がると、体全体の血液の流れが良くなり免疫力が高まります。
血液は体を構成する約60兆個あるといわれる細胞に酸素と栄養を送り届け、かわりに老廃物を持ち帰る働きがあります。
さらに、血液の中には免疫機能を持った白血球が存在し、その白血球が体を巡り病原体がいないかパトロールしているのです。
体が冷えていると血流が悪くなり、免疫機能が働きにくくなるので、ウイルスに負けて感染してしまいます。
とくに、お腹や腰が冷えていると免疫機能がガクンと下がりますので、お風呂やシャワー、湯たんぽなどで体を温めるようにしましょう。
よく笑うとNK細胞が活性化する
「笑う」ことで、免疫力が高まることをご存知ですか?
体の中にはNK細胞と呼ばれる免疫細胞がいます。NK細胞とは、「Natural Killer」細胞の略で、ウイルスやがん細胞などを見つけて撃退するリンパ球のことです。
人は笑うことで、免疫のコントロール機能をつかさどっている間脳に興奮が伝わり、情報伝達物質の善玉ペプチドが大量に分泌されます。
分泌された善玉ペプチドは、リンパ液や血液によって全身に運ばれNK細胞に付着し、さらに活性化します。
その結果、免疫力が高まりウイルスやがん細胞など病気の原因となる異物を次々に攻撃して体を守ってくれるというわけです。
逆にストレスや悲しみなどネガティブな情報を受け取ると、NK細胞の働きが弱くなり免疫力も低下します。
笑うことは、免疫力を上げる効果があるので、自分の好きなことを見つけて笑う瞬間を多くしていきましょう。
まとめ
本記事では、日常生活でできるインフルエンザ対策5選と、免疫力を上げる方法についてご紹介しましたが参考になりましたか?
寒い時期はインフルエンザウイルスが活動的になりやすいので、感染予防の対策を心がけることが大切です。
ウイルスが体内に入らないようにマスクを着用し、手洗いを常に行っていきましょう。しかし、気をつけていたとしてもウイルスは何かしらのタイミングで侵入します。
鼻うがいと喉うがいを習慣化しウイルスに感染する前に除去することが重要です。とくに、鼻の奥に侵入したウイルスは鼻をかんだりしたとしても除去できませんが、鼻うがいをすることで排出できるので、ぜひ鼻うがいを生活習慣の中に取り入れてみてください。
そして、免疫力が下がるとウイルスに感染しやすくなります。さまざまな対策を生活の中に取り入れることも大切ですが、体を強くし免疫力を上げることも同じくらい大切です。
体の免疫力を上げることで、ウイルスを撃退し感染を防ぐことができますので、ご紹介した「免疫力を上げる方法」を、ぜひ試してみてください。